ブエノス小僧のイラストブログ

興味があることを、ガサガサ、ゴソゴソ、画いたイラストといっしょに掲載します。

ムラムラと?

ボクは名古屋市の下町で子供のころを過ごした。
それは、小学二年生か三年生だったろうか?

進級すると教室も変わり、木造三階建ての一階の教室になった。

ようやく新しいクラスにも慣れてきたある日、二時間目に入っていた。
窓越しに学校の塀の向こうにアスファルトの道路が見える。

ボクの気持ちは授業より塀の向こうの道路にあった。
ボンヤリと、そしてムラムラと、学校の外へ出たくなった。
あの道路を歩きたい!自由になりたい!

「どうしようか?お腹が痛いと言おうか?いや、それはマズイ・・・」
「先生!」と元気なく手を上げ(役者!)、
「・・・頭が痛いのですが・・・早引け(早退のこと)したいのですが・・・」
すこし間があって
「・・・じゃぁ、準備をして、早退しなさい・・・」

同級生の羨ましさと、怪訝が混じる目線を感じながら、ランドセルを背負うと廊下に出る。
誰もいない。廊下沿いの教室から授業の声が響いてる。
下駄箱で靴にはき替え、渡り廊下を横切り、校門から外へ出る。

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《イラストの子供は、その後、成長して、夢破れ、世に流され、女にふられ、どこにでもいるオジサンになった(ボクのこと)。子供がちょっと小さすぎたかな?》

穏やかな日差し。風が甘い。
小鳥のさえずりが聞えてくるようだ(実際には聞えていなかったが)。
ウットリとするような甘美な開放感、小さな背徳。
ボクの口元は微笑んでいただろう。

学校が授業中の外の世界はこんな感じなのだ!

学校の外周道を隔てて小さな公園があった。
砂場、ブランコ、ジャングルジム、低い鉄棒などがある、どこにでもあるような公園、ボクの遊び場のひとつだった。

学校は授業中だから、公園に子供はいない。独り占。
ブランコに乗ってみようかな?と思ったが、ヤメた。
小学校から至近距離だ。誰が見ているとも限らない。
ボクは頭が痛いことになっているのだ。

朝の通勤時間が過ぎ、町は落ち着きをとりもどしている。当然ながら子供の影はない。
「今頃、教室では授業をやっているんだ?」
ボクは皆で登校してきた道を歩く。

薬屋の鮫島さん(良い苗字)の角をまがると商店街の通りに出る。
同級生の浦上さんのクリーニング屋、菓子屋、吾一くん(同級生)の食料品店、竹細工屋、
コロッケの匂いのする肉屋、今にも崩れそうな家の八百屋の十字路、
ここはクルマが通るので注意しないといけない。

丸正パチンコ、タバコ屋の諸戸さん、小島時計店、米屋、電気工事屋、
うどん屋(ここの「中華そば」をたまに食べさせてもらえるのが楽しみだった)、
久保カメラ店、自転車屋の飯尾さん、お好み焼き屋(夏はカキ氷がある)の角を曲がる。

商店街の通りからはなれ、我が家の前につながる細い道だ。
ピアノの音がきこえる田端さん(立派な家ではない。余計なことだが)、佐藤さん、
ブリキ屋のケンちゃんの家、

二階建ての長屋の並びになる、そのなかの一軒がボクの家だ。
根性の悪い犬のいる鈴木さん、在日韓国人の島田さん(ここの明夫君とはよく遊んだ)、
そして我が家、

玄関の引き戸を開けて家に入る。小学校からボクの家まで子供の足でも15分とかからない。
「アレ?どうしたの?」
「うん、ちょっと頭が痛い」
「ふとんを引いてあげるから、寝なさい」

ランドセルを下ろして布団に横になる。
心配げな、かあちゃんの顔(ボクは母親のことを「かあちゃん」と呼んでいた)。

「医者に行こうか?」と、かあちゃん。
エッ!それは困る。本当はどこも痛くないのだから。

医者にでもいこうものなら、注射をされるかもしれない。きっとされる!
飲みたくもない薬を飲まされるかもしれない。きっと飲まされる!
なんとしても、拒否しなければいけない。

「ちょっと寝れば治ると思う・・・」と、ごまかす。
かあちゃんも、それで治るならお金もかからないから、ありがたい。
それにしても、かあちゃんはボクのズルを疑わなかった(悪いガキだ)・・・

今日、唐突に思い出した。






  1. 2013/06/25(火) 07:23:00|
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いい案だ?

「いい案だ 君のお金で 君がやれ」
高橋 もりつぐ(敬称略) 作の川柳。

持ち上げておいて、ズバッと切る(痛っ!)
切れ味を感じる。気持ちいい!オカシイ!

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《こういうセリフは、抑えた声でサラリと言うのが似合っている。
ヒヤリとした目線としたい。
ボクが監督なら、そういう演出をする。》



「良い人(良い上司)と思われたい!」
「相手が傷つくかな?」など、
余計なことを考えて、スッキリしない答えが返ってきたりするが、
この川柳のように、ズバッと切るほうが、いさぎよい。
(心が折れる人もいるかな?)








  1. 2013/06/11(火) 07:05:21|
  2. 川柳
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