ブエノス小僧のイラストブログ

興味があることを、ガサガサ、ゴソゴソ、画いたイラストといっしょに掲載します。

若狭へ・・・、実は(信長夜話・その74)

ソチ・オリンピック 女子ジャンプの高梨沙羅ちゃん、残念、4位だった。
沙羅ちゃんは「正しい日本の少女」の風情がある。

沙羅ちゃんはパンケーキやイチゴタルトなんかは食べない。
海苔巻きあられ、みたらし団子、サツマイモの蒸かしたの、なんかで、番茶を飲む。きっとそうだ。

小さくて素朴で誠実な、沙羅ちゃんが、外国のドデカイ体のドデカイ鼻の女ジャンパーを両側に従えて表彰台にあがるのを、おじさん(ボク)は夢想していた(良いなぁ!)。
今回は4位だったが、沙羅ちゃんは、男女を問わず、世界で何年に一人の逸材(怪物)だとボクは思っているぞ~!



沙羅ちゃんのことは、これくらいにして・・・


元亀元(1570)年三月一日、織田信長は将軍義昭への挨拶。
さらに参内して「天下静謐」のお墨付きを正親町天皇から賜ったと考えられている。

そして、信長は四月二十日早朝、若狭(口実)に向けて京を出陣する。
総勢三万の大軍だった(『言継卿記』)。

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《早朝の京を出陣する信長の軍勢。馬や兵の足音、鎧のすれる音が、延々と続いた・・・
京は長いあいだ政治、文化の中心だった。歴史好きには宝石箱のような都市(まち)だ。
藤原道長、空海、一休宗純、平清盛、木曽義仲、後醍醐天皇、・・・が歩いた道を信長も歩いたのだろう・・・》



この前日、信長は参内して、天皇に暇乞いをしている。
幕府の上意、天皇からの勅命を帯びての公認の出陣だった。
信長37歳。

「若狭の国端に武藤と申す者、悪逆を企つの間、成敗を致すべきの旨、上意として仰せ出ださるの間、・・・」(『毛利家文書』)
「直ちに若州(若狭)へまかり越す」(『言継卿記』)とある。
出陣の建前は若狭の武藤氏に対してであった。


「禁中御修理、武家御用」の呼び出しに応じなかったとはいえ、すぐに越前の朝倉氏を討伐するというのは口実として無理筋だったのだろう。
将軍義昭は以前に朝倉氏をたよった。朝倉義景は恩人だったのだから。

しかし、信長の腹は越前侵攻だった。
若狭の武藤氏の討伐というには、大袈裟だ。三万もの大軍を動かすには準備がいる。
準備段階から信長の目標は越前の朝倉氏にあった。

後に、丹羽長秀と明智光秀だけで武藤氏を降参させている。
反抗的な武藤氏を利用して越前国境に大軍を移動させたのだ。

近代(現代)でも、演習と称して、軍隊を国境線に集結させ、戦線布告と同時に攻め込むことがある。
だから、演習に脅威を感じている側は抗議声明を出すことはよくある。
イザというときのために、軍を集結させ、臨戦態勢を取る必要がある。そのためには金がいる。

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《出陣のとき、信長が鎧をつけ、マントをまとっていたかどうか?はわからない。
おそらく、鎧はつけていなかったと思う。重い鎧は、敵と遭遇する手前で、着用したのだと思う。
上級武士は、甲冑を運ぶ下人を従えていた。
それとも、デモンストレーションとして、全軍、武装させたのだろうか?》



信長配下の武将は当然のこと、大和の松永久秀、摂津の池田勝正、三河の徳川家康、明智光秀(身分は幕臣)などなど、が参加した。

ということは、木下秀吉、柴田勝家、徳川家康、明智光秀、が参加していたことになる。
後の歴史の主役達が顔をそろえていた。

さらに、公家の飛鳥井雅敦(あすかいまさあつ)、日野輝資(ひのてるすけ)が参加している(『言継卿記』)。
これに烏丸家(からすま)、高倉家を加えた公家衆は「武家昵近公家衆・ぶけじっきんくげしゅう」と呼ばれる。
天皇に仕えると同時に将軍にも奉公するという存在だ。

今回の参加は将軍代理だったのだろう。信長の出陣に公家衆が従軍するのは初めてだった。
「若狭の武藤氏など、今の尾張殿(信長のこと)なら、あっさりと降参させるにちがいない。まずは安全な参加だ」と彼らは思ったのかもしれない。


早朝の出陣だったというが、
京では、多くの市民が信長出陣を見送った(見物)のだろうか?

それとも、京市民には、もう見慣れた光景で、目新しさはなかったかもしれない。
京は幾度も戦乱に巻き込まれた。勇ましい出陣も、惨めな敗軍も見たことだろう。

そんなことより、市民は今日明日の糧の心配のほうが先だったのかもしれない。

「今度は若狭へ出陣やそや。せわしないなあ。そないなことより、朝ごはんや、・・・」


このカテゴリー、「信長夜話」では今回から数回にわたって、越前遠征とその結末を書くつもりです。
それは、信長と反信長の力がせめぎあった元亀年間の始まりだった・・・



谷口克広著「織田信長合戦全録」中公新書¥840+税 を参考にしました。








  1. 2014/02/18(火) 07:00:11|
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