ブエノス小僧のイラストブログ

興味があることを、ガサガサ、ゴソゴソ、画いたイラストといっしょに掲載します。

幻(その二)


前回、『幻(その一)』からの続き→

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あふれ出る水とともに漁師の船が屏風絵から漕ぎ出てきた。
ただただ一同は驚き、目を見開いて立ち尽くす。


すると船を老人(果心居士)に近づけた。
果心居士は漁師になにごとか告げると、船に乗った。
漁師は船を返す。湖に向け竿をさした。

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船が沖へ向かうと、腰まであった水が膝までに、さらに足首までに下がっていった。

果心居士を乗せた船はさらに沖へ・・・

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船が小さく見えるころには、水はすっかり引いていた。

ようやくわれに返った一同は、周りを見渡した。
果心居士がいなくなった他は、何一つ変わってはいなかった。

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皆は今一度、屏風絵を見た。
遠くの山々を背景に静かな湖面、湿った大気。
だが、そこに漁師の船はなかった。

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小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)著『日本雑記』(A Japanese Miscellaney)のなかの
『果心居士のはなし』(The story of Kwashin Koji )を参考にした。

ボクはずいぶん前にこの話がのっている本を買った。今でも手元にある。
増え続ける本を何度も処分しているが、この本を残した。
縁があるのだろう。

八雲は急いで欧米化する日本を嫌い、追いやられるそれまでの日本に憧れた。
八雲は武家の出の妻、小泉せつに日本の昔話、逸話、伝承、を話すのをねだったという。
自身も文献を調べたのだろう。
そのなかに果心居士のことがあったにちがいない。

果心居士は幻術をあやつることが出来た。
今でいうイリュージョニスト(カタカナ語は嫌いだが)だ。
それも腕ききの・・・

常識的にはこれは作り話ということになるのだろう。
でも、常識というものも怪しいから?
「大抵の人間は、大抵の場合だませる。」
P.T.バーナム(アメリカ生まれの大興行師)の言葉。

明智光秀の前に現れた果心居士は老人の姿とした。
ちなみに、前回、『幻(その一)』の冒頭の若きマジシャン「ウルマス・カジンカジン」の「ウルマス」は「不死」の意味をもつ。

果心居士の話は小泉八雲のほか、司馬遼太郎も書いている(小説)。たしか?











  1. 2016/08/16(火) 07:24:03|
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